先日、京都の雲龍院を訪れる機会がありました。書院には「悟りの窓」と名付けられた丸窓と「迷いの窓」という名の⾓窓があります。
「迷いの窓」は四角い窓で、「人間の生涯」を象徴しており、生老病死(しょうろうびょうし)、愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとくく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)の四苦八苦を顕わしているそうです。
一方、「悟りの窓」は円い窓で、「禅と円通」の心を表し、ありのままの自然な姿、清らかで偏見のない姿、悟りの境地を教える窓だそうです。
この二つの窓は、まず「迷いの窓」の前で自問自答し、その後に「悟りの窓」の前で自分を見つめ直すことで、純粋な本来の自分に変わることができると伝えられています。
実際に、私もこの二つの窓に足を運び、静かに書院で正座をして自分と向き合いました。
非日常な空間の中、何に迷いがあるのか、何が本来、やりたいことなのかという問いについて思いをめぐらせました。
経営に向き合う私達には、日々、様々な誘惑があり、予想もしない出来事が起こり、迷いが起きることもしばしばかと思います。熟慮に熟慮を重ねて決意したはずの戦略、方針、方向性なのに、決意が揺らいでしまうこともめずらしくありません。
しかし、毎回京都の「迷いの窓」「悟りの窓」に行くことは簡単ではありません。
意思決定の責務を背負う経営者の皆様にとって、迷いと悟りを誰にも気兼ねなく、思い切り自由に語れる特別な時間や場を提供したいと考え、私はパッションクエストを起業しました。
- 経営に向き合う皆様御自身には、「迷い」をありのままに表に出せる場はありますか?
- そして、本来やりたかったことに静かに立ち返って話せる場はありますか?
少しの言葉を発しただけでも社内外に影響が出やすいのが、経営者です。経営者は、なかなか迷いを口に出したり、確定的ではないことを気軽に口に出せる場が限られていると思います。それゆえ、経営者は孤独だという心境に陥りがちです。
だからこそ、経営の忙しい毎日、孤独な毎日に流されすぎず、時々、迷いや悟りを思う存分自由に口に出してみる・・・そんな時間を私達と一緒に持ちませんか?